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放送の予定

2022年05月5日お知らせ,ブログ,メディア

二月に取材を受けた番組の放送予定日が決まったとのことで、連絡をいただきました。広島での放送予定が5月21日(土)午前10時25分~とのことです。他の地域での放送予定はまだ決まっていないとのことでしたので、またお知らせしたいと思います。

 

私はご縁あって、これまでに何度が取材を受けました。その経験から思うのは、『材料』だということです。私の経験を話し、それを『材料』として、作成する方々の伝えたい『番組』を作っていく。移植医療をどのようにとらえ、そして、彼らがどのような意味付けをして、どのように伝えるのか、私のあずかり知るところではありません。

料理に例えるとわかりやすいのかもしれません。彼らの作りたい料理があり、それに見合う材料を探し、そして調理する。調理を食べるのはお客さまです。お客さまが美味しいと思うのか、それを食べて何を感じるのか。そこはもっと、私には想像もつかないことです。

移植医療には様々な側面があります。番組を作成するために、取材を進められ、たくさんの人にお会いになったことと思います。時間的な制限もあるでしょうし、何かを伝えるためには、焦点を絞り、捨てなければならないモノもあるのでしょう。どのような番組になっているのか、私は楽しみにしています。

 

しかしながら、「本名でいいですか?」と聞かれました。番組を作成する方には、何か想像できること、もしくは予測される問題があるのでしょうか。私のしていること、私のすることは、そして、私のしたことは、名前や顔を隠さねばならないことなんでしょうか。隠さなければならないような番組になっているのでしょうか。問われるままに、可能な限り率直にお話しましたが、私の思いは、すべてのドナー家族の思いではありませんし、また、人の思いは変化するものです。ドナー家族に対するイメージが偏らず、理解が進む内容であることを願っています。

 

 

 

 

 

臓器移植医療対策のあり方に関する提言について

2022年03月29日お知らせ,ブログ

令和4年3月に臓器移植医療対策のあり方に関する提言が、厚生労働省のホームページに公開されました。

 

厚生科学審議会疾病対策部会臓器移植委員会において、臓器移植法改正後10年以上が経過したことに伴い、これまでの臓器移植に関する施策を振り返り、課題を整理するとともに、臓器移植を一層推進するための方策について検討を行い、臓器移植を一層推進するための対策について取りまとめました。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/zouki_ishoku/index.html

以上、厚生労働省ホームページより

 

一年間にわたり、委員会に参加させていただき、委員の皆様、そして参考人として委員会で発言された方から、たくさん勉強させていただきました。ドナー家族として感じる疑問やもやもやとした思いを言葉に十分にできたとは言い難いですが、これからの移植医療がより良いものになり、そしてドナー家族の支援が充実することを願ってやみません。

臓器提供という経験

2022年03月3日ブログ,私の想いと記録

先日の会議にて、とある委員の方が「ドナー家族が苦しんでいることは以前から言われていた」というような発言を聞きました。

議論の中心は医療施設内での家族の支援についてになります。その議論が「どうすれば、ドナーの数が増えるのか」ということではなく、「どのように家族の支援をするか」とならなくてはなりません。そして、提供する権利も、提供しない権利も守られなければなりません。

たくさんの医療者の方々が、家族を支えようとしていること、そしてその体制整備がすすむ方向にあると感じます。

しかし、ドナー家族の支援が求められているのは、医療施設内だけではありません。医療施設を離れてからもずっと、ずっと支援は必要なのです。会議の中で委員の方がいったように「ドナー家族は苦しんでいる」のだと思います。

ドナーの数をひとりでも、多くしたいと思っている人たちは、ドナー家族が苦しんでいるという現実をご存知だったのでしょうか。知っていながら、何もせずに、ドナーを増やしたいと、増やさなければならないと言っているのでしょうか。

 

 

「臓器提供」というものにかかわった経験は決して消えてなくなることはありません。臓器提供に関しての知識を十分に理解し、脳死に関すること、その病状、移植医療のしくみやシステム、社会的な認識、法律成立に関しての経緯、そのような諸々をすべて承諾して、「臓器提供」に同意をする人など、一人もいないでしょう。危機的な状況の中で、時間的な猶予のないまま、「これでいいんだ」と自分を信じ、医療従事者を信じ、「臓器提供に同意」するのでしょう。そして、「臓器提供」という、一つの経験を受け取る。

この臓器提供という経験は、その後、様々な場面で次々にいろんな感情を引き出してきます。「これでよかったのかという葛藤」であったり、「脳死」の問題であったり、「ドナー家族」という役割であったり、多少なりとも「こんなはずじゃなかった」と思うことがあるのではないでしょうか。それが、大きな問題とならないのは、「同意をしたのは自分自身だから」という「自己責任」だと思います。

「臓器提供に同意したのは私だから」そう言って、全てを一人で抱えているのでしょう。その思いを吐き出すことなく、心にとどめ、何でもないように暮らすことは本当に苦しいものでしょう。その思いを受け止められる選択肢が、家族の会であったり、そして医療機関であったり、県のコーディネーターであったりと、一つでも多くなることを願っています。

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くすのきの会 代表米山 順子

くすのきの会 代表
米山 順子

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1999年医療系短大卒業、看護師として総合病院や社会福祉協議会などに勤務しながら、私生活では結婚、二児の母となる。 数年前に夫がドナーとなり、ドナー家族となる。通信制大学に編入し、学びを深め、社会の変化による悲嘆の癒しにくい現状、日本の移植医療、ドナー家族の現状を知り、臓器移植ドナー家族の会の設立に至る。

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