本日は、家族会の定期開催についてお知らせいたします。
奇数月の第三土曜日は、家族の会の定期開催をしております。
名古屋で開催しておりますので、ご興味関心のある方はご連絡ください。
家族会はとても気軽なもので、家族の臓器提供という同じ経験をしている者同士で、集まってお茶を飲みます。話たいこと、聞いてみたいことがあれば、話をしてもいいですし、何も話したくなければ、また、話たくないことは、話さなくていいです。当日は遅刻もOK、途中退席もOK、当日キャンセルもOKです。お気軽にご参加いただければと思います。
四月も半ばとなり、過ごしやすくなってきました。
今日は、ドナー慰霊祭のお知らせです。毎年、NPO日本移植者協議会東海支部の皆さまの主催にて行われております。コロナ禍の影響により開催できませんでしたが、今年は5年ぶりに開催されるそうです。私もお声がけいただきましたので、参列いたします。また希望者は参列できるとのことですので、ご興味のある方は足を運んでいただければと思います。その際は、受付でくすのきの会のホームページを見たとお声がけください。
日時:令和6年5月26日(日)午前10時30分より12時(10時受付開始)
会場:覚王山 日泰寺(名古屋市千種区法王町1丁目1番地)地下鉄東山線覚王山駅下車、徒歩7分
内容:主催者あいさつ、移植者の感謝の言葉、ドナー家族のお話、焼香など
主催:NPO移植者協議会東海支部
当日は感染防止のためマスクの着用をお願いいたします
移植を受けられた方、医療従事者の方、そして、ドナー家族が参列されると思います。みなさまにお会いできるのを楽しみにしております。どうぞお気軽にお声かけくださいませ。
また、来月は奇数月であり、家族会の定期開催月ではありますが、5月の家族会の開催はドナー慰霊祭の参列と兼ねさせていただき、第3土曜日の開催は中止しますので、ご了承ください。
11月18日(土曜日)に東京、品川で、日本臓器移植ネットワーク主催のドナー家族のための集いが開催されました。コロナ禍を経て、4年ぶりとなる開催となり、たくさんのご家族が参加されていました。
お声がけいただきましたみなさま、ありがとうございました。懐かしい方にお会いできたり、いつもは画面越しにお会いしていても、対面で会うのは初めてだったり、とても楽しく過ごすことができました。
ご多忙の中、開催にあたり準備、感染対策などご苦労もあったと思います。日本臓器移植ネットワークのみなさまに心より感謝いたします。ありがとうございました。
さて、あまり時間はありませんでしたので、たくさんの方とお話をすることができませんでしたが、印象的だった言葉を少しご紹介します。
「いつまで経っても、悲しいし、苦しいものよ」息子さまを亡くされたお母さまのお言葉でした。わが子を喪う悲しみは、とてもとても深いものだと感じました。二年、三年経っても、思い出すたびに鮮明によみがえる悲しみは心を締め付けてしまうのでしょう。
また別の方ですが、「息子が死んでしまったことは、とても悲しいけど、可哀そうって思われることに違和感がある」
悲しくて、苦しいけれど、可哀そうではない。
私も家族を喪った者として、本当にその通りだと感じました。大切な家族を失い、それはとても悲しくて、苦しいけれど、それを伝えた人に自分のことを可哀そうだと思われることに違和感を覚える。
現在、社会は死が日常の中にはありません。かつて、病人は自宅で看取り、葬儀も自宅で執り行われていました。しかし、現代は病気になれば、病院に行き、看取りの多くは病院で行われます。葬儀を自宅で行う方も少ないでしょう。
生と死が表裏一体であり、生があるから死がある。死があるから、生があると私は思います。しかしそれを感じることができる社会ではありません。死は日常から大きく離れていて、日常の中で死を感じることはないでしょう。それがいいことなのか、そうではないことなのかは、またべつの問題ですが。
自身の死について話すことが、とても難しい社会において、臓器提供の意思表示のして、それについて家族と話し合うということは、とても難しいだろうなと思いました。
(話題がずれました・・・)
死があまりに遠い社会において、ドナー家族が自身の家族を喪ったことを話すことを躊躇する現状と、その先の臓器提供の経験を語る場がないことも想像に難くないのではないでしょうか。
ドナー家族の集いは、そのようなドナー家族にとって、有意義なものであると私は思います。改めまして、開催されましたこと、心から感謝いたします。
1999年医療系短大卒業、看護師として総合病院や社会福祉協議会などに勤務しながら、私生活では結婚、二児の母となる。 数年前に夫がドナーとなり、ドナー家族となる。通信制大学に編入し、学びを深め、社会の変化による悲嘆の癒しにくい現状、日本の移植医療、ドナー家族の現状を知り、臓器移植ドナー家族の会の設立に至る。