活動報告 2023年

2023年12月28日ブログ

2023年の活動報告をします。

くすのきの会の現在の主な活動内容です。

●名古屋にて家族の会「お気軽なお茶会」を定期開催(奇数月の第三土曜日)

●医療機関の研修会などの講師派遣

●新聞やテレビなどの取材、およびドナー家族の紹介

●くすのきの会の公式ラインでの問い合わせ

●ドナー家族とのメール

 

2023年の講演の詳細は下記に記載します。

3月 石川県移植コーディネーター会議にて講演

7月 藤田医療大学にて講演

8月 トヨタ記念病院にて講演

移植学会シンポジウム参加(講師派遣)

9月 日本移植者会議シンポジウムにて講演

11月 韓国臓器寄贈協会シンポジウムにて講演

12月 中部救急学会シンポジウムにて講演

 

たくさんの方のご協力があり、今年はいろいろなところでお話をさせていただきました。

たくさんの方のご協力があって、活動することができ、心から感謝いたします。今後も、力不足ではありますが、精進いたします。

 

今年もわずかとなりました。よいお年をお迎えください。

脳死下臓器提供1000件

2023年12月13日ブログ

先月になります、11月27日に、法律の制定後、脳死下臓器提供件数が1000件となりました。

そのため、新聞やテレビなどのメディアに取り上げられました。8月ごろからそれをみこした取材の依頼が多くなり、(その対応に追われ、また、こんな時に限って、プライベートの方も忙しくバタバタしておりました・・・)いろいろな方にお話をさせていただきました。

担当される記者の皆様が、どのようなことから移植医療に関心を持ち、そしてどのような思いを持って、ドナー家族である私に声をかけたのかということの違いも興味深く感じながら、取材を受けました。

移植医療はどこから眺めるのかという視点が異なると、全く違う景色をみせます。そのため、記者の方によって、視点が異なり、質問の内容も異なっていました。また、記者の方の反応も異なり、とても興味深く取材を受けさせていただきました。

そして、私も限られた時間の中で、何をお伝えすればいいのかを考えながら、お話させていただきましたが、難しさを感じました。少しでもお役に立てていればいいのですが。

今まで、何となく拝読していた新聞を記者の皆様の熱量と言いましょうか、読む人に伝えたいという思いが込められていることを知ることができました。とてもいい経験をさせていただきました。

記者の皆様、ありがとうございました。

 

そして、本題です。

臓器提供1000件、私はこの数字を社会がどのように報じるのか、そしてどのようなコメントが寄せられるのかをとても関心を持って、見ておりました。12月中旬となり、話題は終息したようにも感じます。

移植医療が社会で大きく報じられるようになったのは1960年代からと、考えますと60年か70年になります。社会も大きく変化し、少子高齢化となり、家族の形態も変化し、経済も、もちろん医療も変化しています。そのような中で、前回の臓器移植委員会でも委員の方が「否定的なコメントがなくなった」と発言してみえました。移植医療に対する社会の捉え方も、変わってきているのでしょう。そして、これからも、変わっていくのだと思います。

ドナー家族が、報道される際に仮名を用いなくてもいいと、感じられる社会であってほしいと願っています。また、そのような社会となるよう尽力していきたいと思います。

 

日本救急医学会中部地方会

2023年12月6日その他,ブログ

2023年12月2日に静岡県三島市にて開催されました、日本救急医学会中部地方会に参加させていただきました。登壇し、脳死下臓器提供の経験をお話させていただくことは、何度も経験のあることなのですが、その日はとても動揺してしまい、声が震えてしまいました。みなさまにはご迷惑をおかけしまして、お聞き苦しかったと思います。

自分でも驚くほど、簡単に心が揺らいでしまいます。『もう、大丈夫』そう思っていても、心は簡単にあの思いを蘇らせてしまいます。(実際に元気にしているんですけど…)何年経っても、ままならないものですね。

 

他の先生方のご講演を拝聴し、勉強させていただきました。各病院の取り組みは素晴らしく、たくさんの医療機関で標準的に実施されるようになるといいなと感じる家族ケアでした。

たくさんのエビデンスが積み重なり、これからの救急医療の領域の家族ケアがさらに良くなっていくと確信できるシンポジウムでした。みなさまのお話を聞くことができたこと、またその熱意に触れたことが何よりの学びとなりました。この機会をいただけましたことを心から感謝いたします。

開催にあたり、ご尽力されました皆様、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

カテゴリー

アーカイブ

最近の投稿

profile

くすのきの会 代表米山 順子

くすのきの会 代表
米山 順子

twitter

1999年医療系短大卒業、看護師として総合病院や社会福祉協議会などに勤務しながら、私生活では結婚、二児の母となる。 数年前に夫がドナーとなり、ドナー家族となる。通信制大学に編入し、学びを深め、社会の変化による悲嘆の癒しにくい現状、日本の移植医療、ドナー家族の現状を知り、臓器移植ドナー家族の会の設立に至る。

このページの先頭へ戻る