2023年12月2日に静岡県三島市にて開催されました、日本救急医学会中部地方会に参加させていただきました。登壇し、脳死下臓器提供の経験をお話させていただくことは、何度も経験のあることなのですが、その日はとても動揺してしまい、声が震えてしまいました。みなさまにはご迷惑をおかけしまして、お聞き苦しかったと思います。
自分でも驚くほど、簡単に心が揺らいでしまいます。『もう、大丈夫』そう思っていても、心は簡単にあの思いを蘇らせてしまいます。(実際に元気にしているんですけど…)何年経っても、ままならないものですね。
他の先生方のご講演を拝聴し、勉強させていただきました。各病院の取り組みは素晴らしく、たくさんの医療機関で標準的に実施されるようになるといいなと感じる家族ケアでした。
たくさんのエビデンスが積み重なり、これからの救急医療の領域の家族ケアがさらに良くなっていくと確信できるシンポジウムでした。みなさまのお話を聞くことができたこと、またその熱意に触れたことが何よりの学びとなりました。この機会をいただけましたことを心から感謝いたします。
開催にあたり、ご尽力されました皆様、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
1999年医療系短大卒業、看護師として総合病院や社会福祉協議会などに勤務しながら、私生活では結婚、二児の母となる。 数年前に夫がドナーとなり、ドナー家族となる。通信制大学に編入し、学びを深め、社会の変化による悲嘆の癒しにくい現状、日本の移植医療、ドナー家族の現状を知り、臓器移植ドナー家族の会の設立に至る。